そらしろかいだん

大学を出て新卒ニートとなった私が、夢を追い、理想の人生を送るまでの記録。

ニートになって初めて分かった「無職のストレス」

こんにちは、カナです。

先に「ニートになって初めて分かったセルフコントロールの難しさ」という記事を公開しました。

 

 

sorashirokaidan.hatenablog.com

 

こちらの記事ではニートが理想の生活を送れない原因についてお話ししましたが、今回は心理的な側面から、ニートの苦悩についてお話ししたいと思います。

ニートになって辛かったのは、主に家族からの視線と、未来への不安でした。

 

※前回同様、ニートを推奨する記事ではありません!

また、ニートを擁護する記事でもありません。ニート側の視点から見た辛さや困難について、あくまでありのまま書いているだけです。

 

家族からの厳しい言葉

新卒ニート、カナの家庭環境

私は家族四人で実家に暮らしており、両親と、姉が一人います。

父は還暦を過ぎたため現役の半分の時間、母は週1~2日のパートタイム、姉は週5~6日勤務の正職員として働いています。

 

姉は父に奨学金を返済している最中で、今のところ返済金以外のお金は家に入れていませんが、毎月母にお小遣いをあげています。

また、母が稼いだお金も家計費には入りません。家計費は父の給料と、貯金のみです。もちろんニートの私もお金を入れていませんが、四人共同の生活費などを除き、お小遣いを貰うこともありません。

 

私は、家事は母に頼まれてたまに手伝う程度で、来月から週1回夕飯を作ることになったくらいです。実家に貢献できていることは特にありません(姉も同様ですが)。

 

ニートは人権を求めてはいけない?

私は公務員試験を受けたほかに就職活動をほとんどしませんでしたが、面接を受けて落ちた2社と、ESを提出したものの、コロナの影響で採用者なしとなった1社があります。(セミナーや企業検索はそれなりにしていました。)

家族は公務員試験以外の事情を全く知らず、一切就活に興味を示さないままニートになったと思っています。現在はフリーターとして働く気すらないのでは、と疑われています。現状ニートなので致し方ないのですが。。

 

そんな環境・状況の中で、ニートである私が家族から向けられている言葉などを紹介したいと思います(重々理解しているので、「言われても仕方ない」というお言葉はお控えください…お手柔らかにお願いします)。

 

・「無職なのに?」

母が主に言うのですが、何かにつけてすぐ「無職なのに?」と言われるようになりました。

例えば父が、私が好きなアボカドを買ってきたときには、「そんなことしてあげるの?無職なのに?」と。

夕飯でちょっと豪華なものが出たときには、「無職の人がいるのに、こんな贅沢していいの?」と。

本当に大したことのないタイミングでネタ的に連発される言葉なのですが、毎日のように言われるため、その度に多少肩身が狭くなります。

 

・「就職してから言え!」

姉や父が時々言います。父は「正職員として働くのが常識!」という少し古めの考えをもっていたため、大学4年生の頃は公務員試験を勧めるなどしていましたが、今ではあまり私の就職状況に触れなくなりました。

しかし口論になると、「やることやってから言え!(おそらく、就職してから言え!)」というような言葉を投げてきます。

働かざる者食うべからずですし、確かにその通りなのですが、それを言われてしまうと…何も言えない…。ニートに発言権はないということでいいんでしょうか…。

姉は自分がフルで働いているので、休みっぱなしの私をにらんで「働いてないくせに」と言うことがあります。姉に関しては私も、「自分も家にお金入れてないくせに…」と思ってしまいますが。。

 

・「無職なのに高くない?」

基本的に、自分の身の回りのものは、今でも自分で購入しています(学生時代の貯金と祖父母からの卒業祝いで、まだ何とか生き延びている状況です)。

しかしニートになると、「無職なのに、それ高くない?」と、私のお金の使い方に口を出されることもあります。この間は髪を切ってきたのですが、「無職なんだから1000円カットにするべきでしょ」と言われました。笑

 

こんな感じで、「無職」「ニート」というだけでからかわれたり責められたりすることは多々あります。もちろん、働きもせずお金も入れず家事もやらず家にいるのだから、言われるのは仕方ないのでしょう。ただ、精神的にタフな人でない限り、やっぱりそれなりにきついものです。

 

未来への不安

シンプルに「お金がない」という恐怖

お金がないと、好きな物や欲しい物が買えなくなって辛いですよね。

でも「お金がない不安」というのは、そんな単純なものではないのです。

これから先何十年と生きていくとして、家賃や年金、保険金、食費を払うだけでもそれなりのお金がかかります。それを認識し始めた大学生~新社会人あたりから、お金がないという恐怖に取りつかれるようになります。

私は実家に暮らしていますので、未だに生命の危機まで感じたことはないのですが、お金がないと心に余裕がなくなり、明るい未来を描くことも人に優しくすることもできなくなってくるのです。今まで信じていませんでしたが、その一説は本当でした。

 

お金がないという恐怖は、生命の危機からくるものなのか、もっと別の何かなのか…その正体は分かりません。

ただお金がなければ、いざという時、苦しい場所から逃げ出すことさえできなくなります(辛い職場、病気や怪我、窮屈な家…など)。うまく言えませんが、私はそれを恐れているような気がします。

 

ニートの今、お金は減る一方です。早く職を見つけなければ、どんどん心がすり減っていくことでしょう。

 

夢を奪う「不安」という魔物

ニートになって減るのはお金だけではありません。

夢を叶えたいという気持ちさえも、薄れていくのです。

 

前の記事や上でも述べた通り、ニート生活にはそれなりの苦悩が付き物です。やりたいことにも取り組めず、怠惰な生活で自己肯定感を失い、家族からは罵られ、お金も徐々に尽きていく…。

そんな日々を過ごしているうちに、叶うか分からないような夢を追い続けることに対して、不安を感じ始めるのです。

早くこの生活から抜け出したい。そのためにはやっぱり、安定したところで働いた方がいいんじゃないか。このまま夢を見続けても大成しないんじゃないか。私が振り切ったはずの考えが頭に浮かんでは、夢を抱いていた頃の気持ちが薄れていきます。

ニートになって一番怖いのは、やりたいことや夢を失うことなんじゃないかと思います。一日24時間好きに使えれば、最短で夢を叶えるための準備ができる。私はそう思っていました。でもそんなに甘いものではなかったのです。

 

おわりに

私は夢を追うことを否定しません。

私も、夢を追い続けて生きたいと思っています。

ですが、「自分の力で生きていける」ということが、夢を追う最低限の資格なのだと気づきました。ニートにその資格はありません。

 

これからはそのことを肝に銘じつつ、夢を諦めずに生きていきたいと思います。